6月, 2012 のアーカイブ

フィリピンU22代表 トレーニング報告

5月27日、GKコーチのジョージとフィリピンサッカー協会からの招待によりフィリピンへ発った。
サッカー協会からはAFC U-22アジアカップの予選の準備としてU-22代表チームの10日間のトレーニングの依頼を受けた。

マニラに着いてディエゴ(フィリピン担当責任者)に会うとすぐにネグロス島への次のフライトへと急いだ。
その後、U22代表チームの監督とスタッフとのミーティングがあったのだが、当初の計画を変更する必要がでてきた。チームがU22とU19タイ代表チームとのゲームがあり、そのため我々のトレーニングキャンプが6日間になった。
臨機応変に対応することが求められる。
翌日の朝、2時間かけ人口15万人程の町、サンカルロスに向かって、午後にはU22代表チームに会い、2時間の初トレーニングを行った。とても暑かったけれど、ハイテンポのトレーニングを行う事が出来た。選手達の反応はとても良く、キャンプに向けて良い準備がされていると感じた。

トレーニングは1日2回、6:30-8:30, 16:00-18:00に行い、暑さを避けるためこの時間帯でのスタートとなった。
テーマはテンポとプレッシャー、そしてボールをいかに動かすかに多くの時間を割いた。その他にもセットプレー、中盤をDFとFWと連携してラインをコンパクトに保つこと、そして相手の1/3での崩し方をトレーニングした。
6日間はあっという間で選手達とも、とても親密になれた。滞在中には、市長と選手達との夕食があったり、スタッフ達とはトレーニングに関してビデオで振り返ったりする時間も設けた。
計画変更によって出来た2日間を利用して、指導者講習会を開催したのだが、U22のスタッフ含め、32人ものコーチが集まってくれた。
U8、U10、 U12、U14そしてU16を指導した。ここでも柔軟に動く事が必要が求められていた。とても忙しかったと思う。
その中でも2つほど印象的な事柄があった。
1つ目はある一人のコーチがものすごく大きいチョコレートケーキと大量のコーラを持って現れた!選手の栄養管理に関して少し話した後に多くのコーチがそのケーキをかぶりついたんだ!
2つ目は講習会の終わりにわかったことなのだが、多くのコーチが他の島からボートやバスで12時間かけて来ていた。
トレーニングが無い時間は町を巡り、現地の子ども達と交流してもらえないかと頼まれた。
これには本当に感動し、結局3日間行った。多くの子ども達がボール代わりに空き缶を使ったり、空気の抜けたサッカーボールで遊んでいたね。彼らは僕たちに会って感激していたし、僕たちがナイキのステッカーをあげるとそれが何かわからないのに大喜びして走り回っていたのは感動した。
貧困は僕たちがいかに幸せであるかを改めて教えてくれたし、それは当たり前ではないと再確認させてくれた。

他にもモデルの雑誌の撮影も見たり、空港に向かっている最中にはメディアからのインタビューも頼まれたりもした。
6日間のトレーニングの後、マニラに向かい、インドネシアとの試合に備えていた選手達のホテルに行った。
そして、監督とその試合とフィリピンサッカーに関して食事をしながら話をした。試合の前には現地のトップクラブチームのトレーニングを行ったり、夕方には試合を観戦したりして過ごした。(4ゴール、3レッドカード!)ホームチームのサポーターの多さ、大声でずっと選手達を応援していた姿は本当に印象的だった。その後、フィリピンサッカー協会会長と監督とサッカー談義を楽しんだんだ。
最終日は協会の本部があるオフィスに行き、会長とフィリピンのサッカーについてもう一度話をして、監督とはチームの将来について僕らがこれからどうサポートできるかを話し合い、旅を締めくくった。
本当にすべてにおいて素晴らしい旅だったし、なによりフィリピンの持つサッカーに対する深い愛を知ることが出来た。まだまだ若く、発展途上ではあるけれどすごいスピードで学んでいると思う。
多くのサッカー関係者達が一人でも多くの人にサッカーを楽しんでもらえるように一生懸命動いているし、私はそれをとても誇りに思う。
今回このトレーニングキャンプを行うにあたってジョージ、ディエゴには本当に感謝したい。
そして、この旅が最初で最後にならない事を願っている。
Leigh Manson


ジョアン サルバンス コーチングセッション

先日、今回で19回目となるナイキエリートトレーニング指導者講習会が無事に終了した。
今回は元バルセロナアカデミーコーチのジョアン サルバンス氏を招いて初の開催となる福岡を始め、大阪、仙台、そして横浜の4会場でのべ200人以上の指導者の方々と共に行った。
今回のテーマはポゼッション、そしてそこからいかにして前進しフィニッシュに繋げていくかだった。
90分という限られた時間の中で、ジョアンの持っている多くの知識、アイディアを存分に我々指導者に伝えてくれたと思う。
しかし、その中でもジョアンがどの会場でも強調して伝えていた事。それは、
『大事な事はどのようなトレーニングをするかではない。選手に鍵となる何を伝えるか。それが一番伝わるトレーニングを指導者は探さなければならない。』
実際、ジョアンが行ったトレーニングは斬新なものでは全くなかった。しかし、コーチングしていくにつれて良くなっていくのが手に取るようにわかった。
聞くと、ジョアン自身も時間があるときは常にサッカーの映像を見ながら、自分が一番伝えやすいトレーニングを考え、選手にどう伝えるか考えていると教えてくれた。
今回の講習会を通して改めて気付かされたのは、指導者は常により良いものを求め続けていかなければいけないという事。そして、自分の信念、哲学を構築していくということ。それこそが、我々指導者の努めであり、日本サッカー育成への貢献につながると確信した。
次回はどんな新しい発見があるか。一人でも多くの方とまた出会える事を楽しみにしている。


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